ー日本と台湾の五十年ー
日清戦争終了のあと、下関条約に基づいて、清朝(当時の中国)から「台湾」が日本に割譲された。
明治28年(1895年)4月17日のことであった。爾来、日本のアジア・太平洋戦争の敗戦によって終焉を向かえる昭和20年(1945年)10月25日までの50年間、台湾は日本の統治下にあったのである。
この台湾を統治するために台北市に設置されたのが、日本の出先官庁である「台湾総督府」であった。
代表的な総督を列ねてみる。
初代 樺山資紀 海軍大将 明治28年(1895年)5月10日~1年1ヶ月
2代 桂 太郎 陸軍中将 明治29年(1896年)6月2日~4ヶ月
3代 乃木希典 陸軍中将 明治29年(1896年)10月14日~1年4ヶ月
4代 児玉源太郎 陸軍中将 明治31年(1898年)2月26日~8年1ヶ月
5代 佐久間左馬太 陸軍大将 明治39年(1906年)4月11日~9年11ヶ月
19代 安藤利吉 陸軍大将 昭和19年(1944年)12月30日~9ヶ月 (最後)
統治初期の明治28年(1895年)5月~大正4年(1915年)の西来庵事件までを第一期とする区分がある。
その西来庵事件とはーせいらいあんじけん、大正4年(1915年)日本領台湾で起きた武装蜂起で、台湾本島の人間による最後の抗日武装蜂起であった。首謀者は余清芳。台湾総督府の警察官のあと転変を経て、”五福王爺”を祭神とする「西来庵」に出入りし、布教活動の傍ら、西来庵をアジトに抗日武装蜂起を計画するようになったものである。極めて宗教色の濃い活動で、最中に日本人95人が殺されたのである。
総督府の初期は、軍事行動を前面にした強硬な統治であったが、それが台湾住民の抵抗運動を招き、そうした中で、武力行使による犠牲者をも生み出しのである。
内外世論のうねりの中で、台湾をフランスに売却すべしという「台湾売却論」までが出たという。
かくして第4代児玉源太郎総督が就任。内務省の官僚だった後藤新平を民政長官に抜擢して、硬軟折衷の施策を取るようになる。後藤は台湾の社会風俗などを調査して、その結果に基づいて政策を立案、漸次同化を模索する統治方針を採ったのである。
対して原敬などは、台湾を内地の一部と見なし内地法を適用して、内地延長主義を提唱したのである。原は、人種・文化が似ている台湾は同化が可能であると考えたようである。
李登輝などのように、現在の台湾の教育・民生・軍事・経済の基盤は当時の日本によって建設されたとする意見の一方で、植民地主義を正当化するものだと反発、また、日本の商人によって富を奪われたというような意見もあるようである。
日清戦争勝利の意味するものは何か?台湾50年は光か影か?
(了)
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