真珠湾攻撃と同時刻に、イギリス軍機に航空第一撃（３）香港の戦い

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　真珠湾攻撃と同時刻、昭和１６年（１９４１年）１２月８日朝、第２３飛行隊は、香港・九龍半島北東端に位置するイギリス軍の航空基地・啓徳飛行場のイギリス軍機に対して航空第一撃を加えたのである。
　ことは、昭和１２年（１９３７年）７月７日、日中全面戦争の原因となったされる盧溝橋事件にさかのぼるのである。満州国建国以来、日本の中国侵略を心由としない英米が、紹介石政権への支援を強化してしてゆくのである。そうした中で、香港経由の中国の輸入量が激増、海外補給総量の８割を占めるまでになってゆくのである。香港、広東が援蒋（蒋介石政権支援）補給路の重要な基地になったのである。
　これに対し、日本軍は援蒋ー香港・広東ルートの遮断攻勢に出ることになるのである。
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　昭和１３年（１９３８年）９月１９日、　広東攻略命令。
　昭和１３年（１９３８年）１０月１２日、広東攻略戦開始。
　昭和１４年（１９３９年）２月、　　　　海南島攻略ー香港は完全に孤立。
　昭和１６年（１９４１年）１１月６日、　香港攻略準備に関する大命。
　昭和１６年（１９４１年）１２月８日、　英領香港の啓徳飛行場のイギリス軍機に航空第一撃。
　※啓徳飛行場＝イギリス領香港・九龍半島の北東端、ヴィクトリアハーバーに面した飛行場。
　開戦命令の電文「ハナサク・ハナサク」。対応に遅れたイギリス軍は、空軍機および義勇軍使用の民間機、航空会社の民間機あわせて１２機が炎上、２機が大破して全飛行機を失ってしまったのである。
　第２３軍の各部隊もそれぞれ国境を突破して前進。酒井軍司令官は九龍要塞への組織的な攻撃を意図、各部隊に準備を命じたのである。

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　ところが、イギリス軍に隙があれば、奇襲でもって敵陣地を奪取と考えていた、歩兵第２２８連隊の土井連隊長は、９日夜になって、第３大隊に夜襲の決行を命じたのである。２０時３０分、第１０中隊は、２５５高地のイギリス軍陣地に突入、１０日１時には、３４１高地までを占領したのである。１１日１２時、イギリス軍は香港島へ撤退を発令したのである。
　かくして九龍半島での掃討作戦は１３日までに終了したのである。
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　そもそも香港島には不安定な水道水の供給という弱点があったのである。降雨量が安定せず慢性的な水不足に悩まされ、通常時でも水の半分は九龍側に依存していたという危うい事情である。
　１３日、九龍半島の貯水池から香港島への給水が断たれたのである。
誠に致命的な攻撃であったのである。