浅慮盲動の8年に幕をー

 

8年の盲動は、すべからく「浅慮」に基づいているように見える。

浅慮の対語は”深慮”である。深く、深く思慮の全てを動員しなければならない。

求められるのは、確固たる哲学と、しっかりとした教養、素養である。

人間の体には、表層筋と深層筋とがあるという。

表層筋の動員だけでは、物事の本源的解決には至らないのである。

真の説得力を持たない者は、似たもの同士の集合を生みやすい。

あるいは面倒を避けて、いきおい”面従腹背”の輩が取り巻くことになる。

社会に通底すべき必須のものは、気高い「哲学的思考」なのである。

はたして深層筋への滋養は充分だろうか。

(了)