日本戦史の極点「インパール作戦」

援蒋ルート遮断を目指して、無謀な戦いはスタートしたのである。

連合国軍の、蒋介石への支援である。牟田口廉也中将率いる第15軍による、日本軍のインド侵攻作戦である。昭和19年(1944年)3月6日、インパールとコヒマを目指した。

日本軍は、88日間にわたってインパールを包囲したのだが、第33師団長の柳田元三中将が状況判断を誤って包囲を解いてしまったのである。直後の、英印軍W・スリム中将指揮下の攻撃によって、7~8月に第15軍は壊滅、敵軍はインパール防衛に成功する。

英印軍の死傷者1万7587人、対して日本軍は戦死/行方不明者2万2100人、戦病死8400人、戦病者にいたっては、およそ3万人と推定される甚大な損害を蒙ったのである。もとより、軍内部の慎重な意見に背を向けた、牟田口廉也中将による強引な作戦決行であった。

連合国軍の空輸、空挺での補給、増援に対し、日本軍の地上からの補給は至難を極めたのである。精神論重く見たあげく、全くの兵站の無視である。

兵站=戦争を遂行するために必要な、人的、物的な戦闘力を維持、増強して提供すること。旧日本陸軍では、作戦軍と本国の策源を連絡、作戦軍に目的を遂行させるための諸施設およびその運用を兵站と呼んだ。旧海軍では戦務と呼んだ。

イギリス領インド帝国北東部のインパール攻略を目指した作戦である。

そもそもビルマ・インド国境の険しい山脈の行軍である。補給の軽視が決定的な敗北の要因たりうることは、容易に想像がつこうというものである。それゆえ、現地で牛を調達、荷物の運搬のあとは食糧にと考え、「ジンギスカン作戦」となずけたというのである。ただ、荷物の中に牛用の餌が無かったというのである(!?)。

全体を通して、インパール作戦を支配したのは、人間・牟田口廉也人間性である。

猪突猛進の性格ゆえ最前線で敢闘して、一部の主流派上層部からは評価があったらしい。緒戦の勢いに乗って戦果を上げ続けて昇進を重ねたのだが、インパール作戦では、指揮下の第15軍の殲滅で、後方に「逃亡」、帝国陸軍の愚将として語り草になったのである。

約3万人が死亡、傷病兵が約4万人、退却路には飢えと病で多くの日本兵が倒れ、これが有名な白骨街道である。

なによりも、牟田口が指揮していた支那駐屯歩兵第一連隊は、盧溝橋事件の前年に、中央の言うことを聞かなくなった関東軍牽制のために増派されたのだが、結局は関東軍同様の暴走へ走ったのである。

結果的に日本陸軍内の内輪もめを解決できず、日中戦争開戦に至るのである。

日中戦争開戦がなければ、太平洋戦争もなかったと考えると、牟田口廉也中将は大日本帝国を滅亡に導いた元凶と言えるのかもしれない。

昭和19年(1944年)10月には、チャーチルが配下にこんな指令を出したという。「貴官の任務は日本軍に執拗に繰り返し、繰り返し接触して挑発を続け、日本軍を疲れさせ、とりわけ航空戦力を消耗させることである。そして、太平洋正面からビルマ方面に日本軍の戦力を吸引することである」と。

満州国から欲望を肥大させ、中国大陸をひたすら南進、この動きが、これを遺憾としたアメリカを中心とする連合軍との戦禍を拡大させたのである。そうして泥沼にはまり、多くの兵士、あまたの優秀な人材を戦火のなかへ放逐したのである。

かの広大な大陸と大洋にまたがる無謀極まりない「戦(いくさ)」を展開せし めたのである。気の遠くなるような広さである。

計画の立案には、終末の想定がなくてはならない。

大東亜・太平洋戦争は、極大の「消耗」であった。

ただに虚しい「消耗」であった。

英(ハナブサ)を冠して、戦死者を英霊という。なにほどの意味があろうか

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