日本戦史の極点「サイパン島の戦い」
南国の強烈な紫外線が照り付ける、その強さは日本の数倍だという、ゆめゆめ日焼け止め対策はお忘れなくとのことなのである。「サイパン」の観光ガイドを開く。カロリン語で「ひと休み」という”マニャガハ島”。名前のとおりゆったりとした時間が流れる小さな無人島。このマニャガハ島を望む位置に、観光客やホテルが多く、このエリアを代表する「マイクロ・ビーチ」がある。ヤシの木と白い砂浜、波が穏やかな海・・・、子ども連れでも安心であります。
今日はだいぶ不謹慎だとお叱りを頂戴しそうである。不遜な書き出しだがお許しをいただきたい。本意は、平和というものが、如何に人々の心に安穏をもたらすものかを計ってみたいと思うからである。
ここサイパンに、「玉砕」という極限の悲哀が展開されたのは、昭和19年（1944年）６、7月のことである。6月15日に、アメリカ軍が、日本の委任統治領だったこの島に攻めてきたのである。この戦闘で7月6日、日本軍が４万1、000人、アメリカ軍の３，１２６人が戦死、中部太平洋艦隊司令長官南雲忠一中将と第４３師団長の斎藤義次中将が自決したのである。そして9日に、陸海軍将兵のほか警棒団や青年団などの邦人が最後の突撃を行ったが、アメリカ軍が占領を宣言したのである。
ここマリアナ諸島は、アメリカ軍の爆撃機Ｂ－２９の能力であれば、東京など大方の日本本土を射程に収めることができるのである。昭和1９年（1944年）前半までに、連合国軍はソロモン諸島、ギルバート諸島、マーシャル諸島へ侵攻、さらにニューギニア島北岸を攻略、カロリン諸島、パラオ諸島そしてマリアナ諸島へ迫っていたのである。
サイパンは、日本軍にとっての「絶対防衛圏」である。この重要な足場を失ったことで、東条内閣は失脚する。
さて、日本本土から見る”サイパン”はどうか、一方、日本本土を目指して北上を続けるアメリカ軍から見る”サイパン”はどうか？
ことは最終防空圏域のことである。
① いずれアメリカ軍はサイパンに来るが、昭和19年（1944年）の年末だろうと見立 てが甘い。都合の良い日本側の見立てでしかないのではないか。
② 敵状分析が日本側の都合という、一方的な主観的判断。
総じて大本営の情勢判断ミスの影響がきわめて大きいと思われる。日本海軍は、絶対国防圏域よりも遠方での艦隊決戦を重く見ていたともいわれるが、一々、情勢の認識が甘く、それ故に、手の打ち方がとにかく遅いのである。
くわえて、マリアナ方面の指揮系統は、中部太平洋方面艦隊の指揮で一本化されていたというのだが、実態は、陸海軍部隊の指揮が、それぞれの司令部によって行われたというから、まとまりに欠けていたようである。
ところでサイパンには昭和18年（1943年）におよそ３万人の日本人が暮らしていたといわれているが、この戦禍の中で、アメリカ兵の投降勧告を受けずに、悲劇の断崖「バンザイクリフ」（断崖絶壁）から８０ｍ下の海へ多くの日本人が・・・、「天皇陛下、万歳」、「大日本帝国、万歳」と両腕を上げながら身を投げたのである。
ーいまこの時、多くの戦跡を抱えながら、悲劇の島に爽やかな風は吹いているだろうかー
■お問い合わせはこちらへーyonaosikozo@yahoo.co,jp
=============================================== プロが厳選した日本酒をご自宅までお届けする定期便 日本酒が楽しめるグッズも盛り沢山。月替りでお届けします。 全国送料無料、日本酒のある暮らしを体験してみよう！ →https://px.a8.net/svt/ejp?a8mat=3BOT50+8YOYNM+3VFG+5YZ77 ===============================================
業界の半額程度のプランを実現。1ヶ月利用もでき、オンラインアシスタントがもっと
パスタソース定期宅配サービス【TastyTable FOOD／パスタソース】 
