ー一般の人達を見捨てた「関東軍」ー

 アジア・太平洋戦争末期、関東軍は、満州国にいた日系成人男性15万人を根こそぎ戦場にかりたてた。

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そうして、女性や子ども、老人だけになったところにソ連軍が突如侵攻、長く抑圧されていた漢人の怒りも爆発して、日本人は略奪や暴行の餌食となって、あまりの絶望から集団自決が頻発したという。くわえて、栄養失調や発疹(はっしん)チフス、酷寒などにも見舞われて、軍人も含めた日本人は、この地で24万5400人が命を落としたという。

 終戦の翌年には、軍民あわせておよそ127万人が帰国したが、一方では、中国残留孤児や残留婦人となった人達、そしてソ連軍の捕虜となった多くの男性はシベリアに抑留されたのである。

 満州国政府は産業開発や行政機構の整備など状況の改善を試みたが、昭和20年(1945年)8月15日の日本敗戦のあと、18日に皇帝溥儀が退位、満州国は崩壊したのである。 

 関東軍は日本人をはじめとした一般の人達にたいし、なんら保護することもなく撤退したのである。

 

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