あいだみつを「反戦の詩」が目を引いたー
先刻の新聞記事であいだみつをさんの「兄2人の戦死」という記事が目にとまった。
こうして折々にあいださんにお会いできることは、大変嬉しい。
残念ながら記事のテーマは”悲しみの記憶”である。
ーどんな理屈をつけても 戦争はいやだな 肉身二人わたしは戦争で失っているからーと。
あいださんの詩 「わけ合えば」の断章、
「うばい合えば足らぬ わけ合えば あまる」、
「うばい合えばにくしみ わけ合えばよろこび」、
「うばい合えば戦争 わけ合えば平和」と。
1941年(昭和16年)次兄の幸夫さんが中国で戦死、
1944年(昭和19年)には、長兄の武雄さんがビルマ(現ミャンマー)で戦死。
悲しすぎますね。人間の大切な命がこうして「たった2行」で済んでしまうんだ。
あいださんが旧制足利中学に入れたのは、お二人のお兄様の支援だというから、さぞかし戦死の報は無念であり、さぞかしきつかったにちがいない。
あいださんの残された”珠玉の名言”を胸中深く大切にしたい。
(了)